健康診断で異常を指摘された
健康診断におけるいずれかの項目において、要検査や要精密検査などの指摘を受けた場合には、必ず再検査を受けるようにしてください。
何らかの治療が必要なケースもありますので、ご不明な点やご不安なことがありましたら些細なことでもご質問ください。
健康診断の結果はどのように判断すればいい?
健康診断の判定は、異常なし・要経過観察・要再検査・要精密検査・要治療に区別されます。具体的には以下のような意味があります。
異常なし
検査数値が正常範囲内であるため、特別心配は要りません。引き続き、生活習慣に十分気を付けましょう。
要経過観察・要塞検査
検査数値が正常範囲から外れていたため、再検査を受けてください。緊急ではありませんが、次の定期健診までの間に再検査を受けることをお勧めします。再検査は、健診と同じ検査をもう一度受けます。
要治療
早急に治療が必要な状態です。速やかに医療機関を受診し、治療を開始してください。
健康診断で指摘されることが多いものとは
血圧が高い
心臓から送り出される血液が血管壁を押す力が血圧です。この血圧が高い状態を高血圧と言います。高血圧の場合、糖尿病や脂質異常症を併発していることがあります。 また、動脈硬化が進むことで脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞を発症する恐れがある生活習慣病と言われています。このため、健康診断の際に高血圧を指摘された場合には、これまでの生活習慣を見直すことが大切です。
血糖値が高い
血液中のブドウ濃度が正常値より高い状態です。この場合に疑われる疾患には、糖尿病があります。また、高血圧症や脂質異常症などを起こす可能性があります。 さらに病気が進行すると、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中を発症する恐れがあるため注意が必要です。
尿酸値が高い
尿酸とは、プリン体が肝臓で分解される際に生成される燃えカスのようなものを言います。プリン体は私たちの身体で常に生成される物質ですが、そのうち20%は食べ物から摂取しています。血液中の尿酸値が高い状態が長く続くと、結晶化した尿酸が足関節などに溜まって激痛が起こる高尿酸血症を発症してしまいます。 この激痛が襲う発作を痛風発作と言います。初期段階ではほとんど自覚症状がないため、健診などで尿酸値を指摘された場合は速やかに治療を受けることが望ましいとされています。
コレステロールが高い
LDLコレステロール値や中性脂肪値が正常値よりも高い状態、またはHDLコレステロール値が低すぎる場合は、脂質異常症と診断されます。 健診結果でコレステロール値が高いと指摘されることは多く、この状態を放置してしまうと動脈硬化が進み、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞などを発症するリスクが高まります。自覚できる症状がほとんどないため、健診などで指摘された場合は必ず医療機関を受診してください。
肝臓数値が異常
肝臓の数値に異常が見られる場合には、肝臓機能に障害が起きていることがあります。速やかに治療が必要なケースもあるため、健診などで指摘された場合には必ず再検査を受けてください。肝臓数値の異常には、肥満や過度の飲酒、感染、薬剤の副作用など様々な原因が挙げられます。
貧血
血液中のヘモグロビンが減少すると貧血状態となります。鉄分が不足すると起こりやすいほか、消化管など体内における出血が原因の場合があります。 このため、貧血を指摘された場合、深刻な疾患が隠れていることがあるため必ず再検査を受けてください。また、貧血は女性に多く見られるイメージですが、男性にも起こることが多くあります。
尿に血が混ざっている
尿潜血を指摘された場合、腎炎や尿管結石、腎臓や尿管の悪性腫瘍など重篤な疾患の可能性が疑われます。このため、必ず医療機関を受診し適切な検査を受けてください。
健康診断で異常を指摘されたら当院までご相談ください
健康診断で数値異常を指摘されても、自覚症状がないため医療機関を受診せずに放置する方が多く見られます。症状が現れた時には手遅れになることも多くあるため、数値異常を指摘された場合には、必ず再検査や精密検査を受けるようにしてください。 健康診断の結果で不明なことやご不安がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。