中学生以下の場合は必ず保護者の同伴をお願いします
医師紹介
帝京大学医学部小児科 所属
- 落合 悟 (月曜日午後担当)
- 嶋田 怜士(水曜日午後担当)
- 治山 芽生(月曜日午前、木曜日午後担当)
東京大学医学部附属病院小児科 所属
- 田之上 英樹(水、木曜日午前担当)
受付時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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10:00-13:30 | 治山Dr | – | 田之上Dr | 田之上Dr | – | – | – |
15:30-18:30 | 落合Dr |
– | 嶋田Dr | 治山Dr | – | – | – |
- [最終受付時間]平日 … 18:30まで / 土・日 … 17:30まで
- [最終受付時間]平日 … 18:30まで
土・日 … 17:30まで - [休診日]火・金・祝日
子供のよくある病気と症状について
当院では、お子様に良く見られる一般的な風邪症状や感染症、些細な身体の異変など幅広い症状について診療しております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
発熱
子供の発熱はウイルス感染によるものがほとんどです。発熱が高い場合でも、深刻な状態になるとは限りません。発熱に伴うその他の症状についても、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
咳
風邪などの感染症や気管支喘息などによって咳が出ます。咳の種類も様々あります。気になる咳症状がありましたら、早めに受診してください。
嘔吐・下痢
嘔吐や下痢の症状が現れる場合、ほとんどがウイルスによる感染です。また、下痢など排便異常は過度の緊張やストレスが原因となることもあります。便が柔らかい、硬い、多い、少ないなど便の状態はお子様の健康のサインとなります。便に異常がある場合には、注意して見てあげてください。気になる症状の場合は、当院までお気軽にご相談ください。
鼻水・鼻づまり
鼻水はウイルスや細菌を排出するために起こります。鼻づまりはウイルスや細菌が体内に入るのを防ぐためとされます。
中には、副鼻腔炎など何らかの疾患が原因の場合があります。鼻水や鼻づまりのつらい症状は、マスクの装用や室内の加湿、鼻水吸引などで軽減することができます。鼻水や鼻づまりが長く続く場合は、一度受診されることをお勧めします。
子どもがかかりやすい感染症
発疹
虫刺されやアレルギー反応、感染症などが原因で発疹が現れることがあります。発疹の数や大きさ、部位や状態などをよく観察し、気になるようでしたら早めに受診してください。
ヘルパンギーナ
エンテロウイルスが原因で発症します。発熱や発疹、下痢の症状が現れます。重篤な場合は、心筋炎や髄膜炎を併発することがあります。
手足口病
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因で発症します。手足の発疹、口の発疹、発熱、痛みなどの症状が現れます。重度になると髄膜炎を併発することがあります。
プール熱
アデノウイルスが原因で発症します。発熱や目の充血、目やに、発疹などの症状が現れます。重度になると髄膜炎を合併します。40℃の高熱が出る一方で、子供は元気な様子であることがあります。
ノロウイルス
食中毒や感染性胃腸炎などを引き起こします。吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが起こります。感染力が強いため、感染拡大しやすく集団感染を起こすリスクが高くなります。
インフルエンザ
38℃以上の高熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、全身の倦怠感などの症状が現れます。その他の症状には、喉の痛みや鼻水、咳症状など風邪に似た症状が急激に強く出ます。
RSウイルス
発熱や鼻水などの症状が現れます。2歳までにほとんどのお子様が感染するウイルスと言われています。症状は軽症ですが、稀に呼吸困難を起こす場合があります。
乳幼児健診
乳幼児健診とは?行かないとどうなる?
乳幼児健診は「乳幼児健康診査」と呼ばれ、赤ちゃんの健やかな成長を確認するために自治体が実施する検査です。この健診では、発育や栄養状態の確認、病気の兆候がないかなどを調べます。
健診に行かないと病気の発見が遅れたり、栄養状態や発育状況の確認ができない可能性があります。さらに赤ちゃんの成長や健康の確認だけでなく、親御さんも育児に関する疑問や悩みを相談できるため重要な健診になります。
当院では6~7か月健診、9~10か月健診、1歳半健診を実施しております。
乳幼児健診の注意事項
- 当院は予約制になっていますので、事前にご予約の上ご来院ください。
- 江東区在住で受診票をお持ちの方が健診を受けられます。
※自費の健診をご希望の方はご相談ください。
乳幼児健診の持ち物は?
- 乳幼児健康診査受診票(必須)
- 母子手帳(必須)
- マイナンバーカードもしくは保険証
- 乳児医療証
- 替えのオムツ
受診表は、健診の案内と一緒に自治体から送られますが、自治体によっては母子手帳と一緒に受診表をまとめた冊子を渡すこともあります。また、子どもが快適に過ごせるように、水分補給用の飲み物やおむつ、おしりふき、おもちゃなども持参すると安心です。
健診に必要なものについては、自治体からの案内に記載されているので、事前に確認しておくことをお勧めします。
お子さまに関して気になる点があれば、母子手帳にメモしておくと、健診の際にスムーズに質問できるでしょう。
健診内容
- 健診アンケート問診表の記入
- 体重・身長・頭囲、胸囲の測定
- 全身の診察
- 月齢、年齢に相当する発達のチェック
- 栄養相談・生活指導・事故防止の指導・予防接種の進め方の相談
6~7か月健診
基本的な診察に加え、運動や知能の発達や歯の生え具合、離乳食の進み具合などをチェックします。斜視や停留精巣、ヘルニアなどの病気がないかも確認します。
9~10か月健診
この時期は周囲への関心をもつようになり、行動の幅が広がります。つかまり立ちやハイハイなどの運動機能の発達具合もチェックします。
1歳半健診
基本的な診察に加えて、生活習慣や心の発達などもチェックします。調節性内斜視、間歇性外斜視、軽度難聴など言葉の発達についても確認します。
乳幼児健診の費用
自治体で実施される乳幼児健診は公費負担のため、すべて無料になります。 指定された期間外や、任意で健診を受けられる場合は自費になるケースもあります。
※自費の健診をご希望の方はご相談ください。
小児予防接種
子宮頸がんワクチン(HPV)
ヒトパピローマウイルス(HPV)は複数の遺伝子型を持ち、主に性交渉を通じて感染します。特に、子宮頸がんの原因となる16型・18型は若年層が感染しやすく、女性の約80%が自覚のないまま感染と自然治癒を経験するとされています。感染リスクを減らすためにも、性交渉を経験する前のワクチン接種が望ましく、原則として中学3年生までに3回の接種を完了することが推奨されます。
五種混合ワクチン
従来の四種混合ワクチンにヒブワクチンを加えた、「五種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチン」の接種がスタートしています。 DPT-IPV-Hibは、ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)、ヒブ(Hib)を意味します。これらの感染症を防ぐためにとても大切なワクチンですので、生後2ヶ月以降になるべく早く接種することを推奨します。
B型肝炎
日本では毎年約100万人が新たにB型肝炎を発症するとされ、決して珍しい疾患ではありません。特に乳幼児期に発症しやすく、慢性化すると将来的に肝硬変や肝臓がんのリスクが高まるため注意が必要です。
予防のため、生後2か月以降にヒブ、ロタウイルス、小児用肺炎球菌ワクチンなどと同時に接種することが推奨されます。
水疱(水ぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、水ぼうそうを発症し、重症化すると肺炎や脳炎、とびひを引き起こす可能性があります。
そのため、お子さまが1歳になったら速やかにワクチンを接種しましょう。なお、1回の接種では十分な免疫が得られにくいため、2回の接種が推奨されます。
おたふくかぜ
「おたふくかぜ」として知られる感染症で、耳の後ろにある耳下腺が腫れるのが特徴です。
無菌性髄膜炎、精巣炎、脳炎、難聴などの重い合併症を引き起こす可能性があり、特におたふくかぜによる難聴は治療が難しいため注意が必要です。
そのため、お子さまが1歳になったら、できるだけ早くワクチンを接種することをおすすめします。
日本脳炎
日本脳炎ウイルスは、豚の体内で増殖し、蚊を媒介してヒトに感染します。感染しても発症することはまれですが、一度発症すると致死率が高く、重篤な病気となるため注意が必要です。
ワクチンの普及により日本国内での発症は少なくなりましたが、毎年わずかに報告されており、ウイルスを保有する豚も一定数いると考えられています。また、アジア諸国など海外では多くの患者が報告されているため、感染リスクを抑えるためにも、3歳になったら速やかに接種を開始することが重要です。
二種混合
混合ワクチンのうち、ジフテリア菌と破傷風菌に対する免疫を強化するためのワクチンです。
また、百日咳菌への免疫も同時に高める目的で、三種混合ワクチン(DPTワクチン)への置き換え接種も推奨されています。ただし、この場合は自費での接種となります。
小児用肺炎球菌
当院では肺炎球菌ワクチン「プレベナー20」を使用しています。
肺炎球菌は鼻やのどに常在し、血液に入ると細菌性髄膜炎や細菌性肺炎を引き起こすことがあります。これにより、死亡や重い後遺症が残る可能性があり、また、重度の中耳炎の原因にもなります。
接種のタイミングは、生後2~6ヶ月に接種を開始する場合、全4回の接種が推奨されます。
1~3回目は4週以上の間隔を空けて接種、3回目から60日以上あけて、生後12~15ヶ月に4回目の接種を推奨しています。
※生後7ヶ月以上に接種を開始する場合は、接種回数について医師に相談してください。
接種対象は2ヶ月~5歳までとなります。
ロタウイルス
ロタウイルスは嘔吐や下痢を伴う胃腸炎を引き起こすウイルスです。
胃腸炎の原因となるウイルスは複数ありますが、ロタウイルスは特に重症化しやすいとされています。激しい嘔吐や下痢により水分補給が難しくなり、脱水症状を引き起こすリスクが高まります。
5歳までにほとんどの子どもが一度は感染するとされ、強い感染力を持つため、保育園などでは急速に拡大する可能性があります。
ロタリックスは1回目を生後6週以降、2回目を生後24週までに完了させることが推奨されています。接種時期を過ぎると、効果が減少するため、できるだけ早期に接種を開始することが重要です。
小児科Q&A
小児科は何歳まで受診できますか?
小児科の診療対象は「成人するまで」とされています。(日本小児科学会)
ただし、思春期以降のお子様は身体の大きさや機能も大人と同様になってきます。また、処方薬も大人と同量処方できるようになります。このため、一般的には高校生以上になると内科を受診していただくようになります。当院では、15歳以下まで診療の対象としております。
子供のおねしょや便秘についての相談もできますか?
お子様が5歳未満の場合は、夜尿症ではなく「おねしょ」とされるため、自然に治癒するのを待つのも良いでしょう。夜尿症と診断されるのは、5歳以降のお子様で1カ月に1回以上のおねしょが3カ月以上続いた場合と定義づけされています。
このため、5歳以降でおねしょが長く続く場合は、夜尿症として治療を始める必要があります。特に、6歳以降のお子様が毎日夜尿に悩まされる場合は、自然治癒は難しいとされています。
この場合は、なるべく早めにご来院ください。なお、夜尿症の原因が便秘である場合もあるほか、便秘が消化器疾患などによることもあるため、気になる症状がある場合はお気軽に当院までご相談ください。
小児科・内科の違いは何ですか?
小児科では、お子様の年齢による成長発達段階に適した治療が可能です。その年齢に多い疾患を鑑別できるため、お子様の身体の異変がある場合はまず小児科を受診されることをお勧めしています。
子供に風邪のような症状がありますが、受診のタイミングが分かりません。受診すべき子供の様子を教えてください。
発熱や咳、鼻水など風邪の症状があっても、お子様が元気な様子であれば心配要りません。ご自宅で経過観察していただいても大丈夫です。
ただし、保護者の方がそばで「何かおかしい」と異変を感じた場合は、一度受診されることをお勧めします。お子様の症状で受診を迷われる場合は、一度お電話でもご相談ください。